父のことで信仰心が揺らぎそうになりましたが・・・
﷽
アッサラ-ムアレイコム
السلام عليكم
初めてガンが分かった時、父はこう言いました。
「これは大したガンではなく、今の医療なら早期発見の段階で治療をすれば90%の確率でガンは消滅して治るんだよ」
その言葉を聞いて自分は少し安心したのです。
まさかその時、父が残りの10%に当てはまるとも知らずに。
↑私幼少時代の父。病気とは無縁のタフな父でした。
↑最近の父。なんか色々と繋がってます。こう見えてまだ60歳の父です。
↑摂食障害のような状態なので、点滴で栄養をとりながら治療も続けています。
↑ぼーっとしている父。もう話すのもしんどいようです。
父は自分自身にはとても倹約でありますが、
他人を助けるためなら、いくらでも喜捨・施しをするとても立派な人です。
アッラーがまさかそんな父を痛い目に合わせたりはしないだろうと思っていました。
ただ一つの理由を除いては。
それは父のイスラムへの信仰がひどく弱いことでした。
今回のこの病気は、そんな父を戒め、ムスリムに戻るように仕向けているのかと、自分でそう思っていました。
私も父には心から強くイスラムに戻って欲しいと願い、たくさんドゥア(祈り)をしたのです。
たくさん祈った後、それが功をなしたかはわかりませんが、
父はやっとイスラム教徒に戻りました。
よし、これで父はきっと回復する。
私はバカみたいにそう信じたのです。
アッラーの計画を知りもしない愚かなタダの人間にくせに。
父の体調が益々悪化していく中、私はアッラーに愚かにも問いました。
「父はイスラムに戻った!私もこれ以上とないほど祈っている!
なのになぜ父は良くならない?!これ以上どうしろうと言うのだ!
父が何をした?あれだけ他人のために尽くすような人が、
こんな仕打ちを受けるなんて!!なぜだ!!!!」
私の信仰心はどんどんと崩れていくような気がしました。
もう余命わずかと知った時は、何もしないアッラーを憎いとも思い始めました。
全知全能なら、父のガンを一瞬にして消滅させて、元気にすることくらい、なんの造作もないでしょうに・・・。
これが父にとっての試練だと言うのであれば、なんのための試練なのかと。
一流の大学を卒業し、大企業に勤め、仕事のために世界を駆け巡ったエリートだった人に、
こんな試練は屈辱でしかなく、本当にひどいと思いました。
私はアッラーの存在を否定することは一生ないだろうと思います。
ですが、アッラーの御心にはもうついていけない、
何が全知全能、人の人生や命をこんな風に弄んで・・・。
これがシャイターン(悪魔)のつぶやきであることは、頭では重々に分かっているのです。
それでも、この溢れ出る怒りと悔しさと悲しみをどう止められるのか・・・。
こんな風に人生を終わらせることに一体なんの意味があったのか。
そんな疑問や疑いで私の頭はいっぱいでした。
数日前までは。
ところが、そんな私に信じられないことが起きたのです。
少し長くなりそうなので、次回に続きます。
インシャーアッラー。
では、
ワ-アレイコムアッサラ-ム
وعليكم السلام
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